STORY

アクセサリーと私

R.Kitajima

Atelier METARINAはコスチュームジュエリーとメタルジュエリーを作るのが大好きなR.KitajimaとN.Yasunariが素材選びからデザイン~製作まで業務の全てを二人で行っています。これまで多くの素敵な方々のご厚情やアドバイスを頂いて勉強させて頂きながら製作を続けてこれている事、販売頂いている皆様とご購入頂いている全ての皆様に心から感謝申し上げます。そしてこのホームページを通じても新しい素敵な出会いが生まれると嬉しいです。
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小さい頃から16歳になる位まで、高校時代にアメリカに留学していた母のアメリカの両親と、高校のPTAの会長さんだったビットナー夫妻からクリスマスとお誕生日にプレゼントが届きました。ビットナー夫妻からの白い小さな箱に入ったプレゼントを開けるのが本当に待ち遠しくてたまりませんでした。今でも一番大切にしているのがインディアンジュエリーのミッキーマウスのネックレスです。開けた時にこれが入っていた時の嬉しさは格別でした。小学校の1年生の時に母が高校のリユニオンに出席する為に姉と私をアメリカに2週間 ロスからミシガン、オハイオを回り最後にニューヨークに連れて行ってくれました。
高校のあるミシガンでビットナー夫妻のお宅に留めて頂き、その時も素敵なインディアンジュエリーのブレスレットをそれぞれ頂きました。姉がお庭で駆け回っている際に頂いたブレスレットを落として無くしてしまい皆で探してもどうしても見つからず 私たち3人を代わりの物をあげるからと地下へ連れて行ってくれました。
今となっては夢なのか本当だったのか不思議な映像として頭に残っているのですが、広い地下室に壁一面扉があり、Mr.ビットナーが扉を開けるとインディアンジュエリーが整然と並んでいました。「うわぁ~!!」この光景が私の原点な気がします。そしていつも素敵なプレゼントを下さる方へのプレゼントに母が沢山沢山光沢がかった白い丸小ビーズを買ってきて 母 姉 私 弟と4人で何十連にも通してネックレスをクリスマスプレゼントに作って送ったりした事が今に繋がっているのかなぁ、、と思っています。もちろん彼女達がドレスにそのネックレスを着けた写真を送って下さった事も製作した物を付けて頂く喜びを小さい頃に知った事が大きく影響しているのでしょうか。

新しい素材や何千年という長い間かかって出来た天然石やスワロフスキー等のクリスタルの輝きを見るといまだに見とれてしまいます。白蝶貝を初めて原貝で見た時、あまりのラフな外見にびっくりしました、そして苦労して切断し磨いた時の美しさに感動したりします。これから時折私達の製作過程や雑記などもご紹介できたらと思っています。
Atelier METARINAをどうぞ宜しくお願い致します。



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アクセサリーと私

N.Yasunari

小さい頃、近所の手芸屋さんに行くのが好きでビーズやフェルトを買ってきては色々作っていました。初めて友達が作ったものを喜んで受け取ってくれたことがとてもうれしかったのをよく憶えています。それからもビーズは大好きで少しずつ集めていました。旅行で行ったロンドンのビーズやさんに入った時は心ときめきました。独特の空間で色とりどりの沢山のビーズにかこまれたことは今も忘れられません。でもそのビーズを形にしていくことがとても難しいものだと思いました。 
 その後も趣味で作るにとどまりました。ある時いつもは買うものだと思っていたシルバーやゴールドのアクセサリーが自分の手で作ることができると知り、まだ習ってもいないのに‘将来はアクセサリーを作る職人になろう’という漠然とした思いが頭に浮かんできてワクワクしたのを憶えています。 彫金教室を探し、初めて作ったシルバーのリング。シンプルな形ですが作る行程に釘付けになりました。シルバーの板をガリガリと糸鋸で切り、バーナーで熱してぐにゃりと曲げる、合わせ目に銀ロウをながしてくっつける。形を整え少しずつ削っていき、最後に磨きをかけてくすんでいたシルバーがピカッと光った時は私にとって衝撃でした。今も最後に光る瞬間はたまりません。どのアクセサリーにも少しずつ段階を踏んだ行程があり、それを愛おしく思います。
誰かの胸元で、誰かの指先でピカッと光るアクセサリーを作り続けたいです。



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(写真の右端が初めて製作したリングです)